インテリアデザイナー 秋元 佐知子
こんにちは、インテリアデザイナーの秋元 佐知子(あきもと さちこ)です。
現在、お家のインテリア、自宅サロンなどを中心にインテリアデザイン、インテリアコーディネートを行なっています。
高校を卒業後、アメリカの大学University of Missouri, Columbia(ミズーリ州立大学コロンビア校)で建築デザインの基礎を学んだ後、 Academy of Art University(アカデミーオブアートユニバーシティ) にてインテリアデザインを専攻。
卒業後は日本に戻り、リフォーム会社のコーディネーターや、大手の家具販売会社でインテリアアドバイザー、商品の開発、海外のブランド家具のバイヤーを経験し、インテリアデザイナーとして独立。
インテリアを整えることで、そこでの時間がより貴重なものになるということを、経験してきました。今生きている一瞬一瞬が、それぞれの人にとってかけがえのない時間です。皆さんの心をより豊かにするお手伝いができれば、幸いです。
また、住空間が人の心に大きな影響を与えるということに気づき、心と体が喜ぶインテリアデザイン・コーディネートを提案している。同世代の働く女性がより自分らしく輝き、活躍できることを応援している。デザインやコーディネートの他に、整理収納アドバイザーやお掃除のプロでもある。
インテリアデザインを学ぼうと思ったきっかけ
インテリアに関しては、私が寝食を忘れて没頭してしまうくらい好きなことなのですが、その理由には生まれ育った家が関係しています。
私が生まれた家は、父が母と結婚する前に建てた家で、父の両親と弟も同居していました。父は、母と結婚する前の家族構成にぴったりな間取りの家を建てました。父が母と結婚して3人の娘が生まれたことで、父の両親と弟は外に引っ越していきました。
父が家を建ててから10年以内に家族構成が全く変わってしまい、新しい家族構成からすると、とても暮らしにくい家になってしまったのです。
私は小学生の低学年まで、仏壇の部屋を使っていました。まだ、祖父母、叔父が同居していたので、学習デスクを置く場所がなく、誰も使っていない仏壇の部屋にした置けなかったのです。勉強していると、隣にはオルガンも置いてあったので、妹たちがうるさくて勉強にも集中できませんでした。
友人の家に遊びに行くと、友人たちが1人部屋を使っているのを見て、羨ましく思っていました。
少しして、叔父が家を出て行ったので、叔父が使っていた6畳の部屋を3姉妹で使うことになりました。
仏壇の部屋を使っていた私にとっては、すごく嬉しかったのを覚えています。
1面と、もう1面の半分が障子のドアだったので、冬はとても寒かったです。
自分の学習デスクをどれだけ自分好みに飾れるか考えるのが楽しかったです。
インテリアに興味を持ったきっかけ
中学3年の頃、カナダにホームステイをする機会がありました。自分の通っていた学校がカナダのケベックの修道女たちが作った学校だったので、研修をかねて学校でホームステイプログラムがありました。
初めて自分のホストファミリーの家に着いたときの衝撃は今でも忘れません。そして、まだ、間取りまで覚えています。
家の中に入ると、どの部屋も綺麗に飾ってありました。自分の家族には家を綺麗に飾る習慣がなかったので、とても驚きました。そしてショックでした。
そして、家に着いてすぐにルームツアーをするのです。すべての部屋を見せてくれるのですが、そんな習慣も日本ではなかったので衝撃を受けました。日本だと見せたくない部屋があったり、プライベートな空間を見せることを恥ずかしく感じたりしますが、そんなことはなさそうでした。むしろ見せたい、見てほしいという感じでした。その後、いろいろな人の家に行く機会がありましたが、どこに行っても、挨拶がわりにルームツアーをしてくれました。
カナダの人は家を綺麗に飾る習慣があることがわかりました。そして皆家が好きでした。早く家に帰って家族と過ごしたいと言っていました。家は、家族との幸せな時間をより良くするためにあるんだと気づきました。
私は、すごく羨ましく思いました。そして6畳の和室を3人姉妹で使っていた今までの暮らしが何だったのだろうとさえ思いました。その頃、家にはなるべくいたくなく、寝るために帰るようなものでした。勉強も結局部屋がうるさく集中できないので、図書館や塾の自習室ですることが多かったです。私にとって、家は屋根があって、ご飯を食べたり、寝たりするところでした。
カナダでの経験が、私が家のことや外国の文化、英語の勉強をしたいと思った大きなきっかけになりました。
高校を卒業し、アメリカの大学に進学することにしました。理由は英語も勉強したいけど、外国の文化を勉強したいと思い、ミズーリ州立大学のコロンビア校に入学しました。そこでは、Environmental Design(途中でArchitectial Studiesという名前に変更)という学部で、建築の基礎や環境デザイン、インテリアデザインを浅く広く学びました。3年学び、インテリアを専門に学びたいと思い、Academy of Art Universityに編入し、Interior Architecture and Designという学部でインテリアを専門的に学び卒業しました。