元開発者がおすすめする羽毛布団の上手な選び方【ポイント3つ】

こんにちは。Sachikoです。

羽毛布団をどうやって選べば良いか分からないあなたにとって、役立つ内容です。

初めて買う人にも分かりやすい羽毛布団の選び方のコツを3つお伝えします。

 

私は、日々インテリアショップで寝具の開発をしています。

シーツや枕、羽毛布団の開発をメインに担当。

開発していく中で、学んできたことを分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

[say]私自身、羽毛布団の商品開発にたずさわる前は、羽毛布団の選び方は全然知りませんでした。

過去に、ネットで2万円前後の羽毛布団を買って、羽毛の吹き出しに悩まされるという失敗経験があります。

しかも、それが失敗した買い物だとは、現在の会社で羽毛布団について勉強するまで気づきませんでした。

なぜなら、知識もなければ、正しい答えも知らないためです。

 

糸がすぐにほつれても、羽毛がたくさん吹き出しても、「羽毛布団とはそういうものなんだ」と間違って理解してしまいました。

たった2万円前後の羽毛布団でしたが、長持ちしませんでしたので失敗した買い物になってしまいました。[/say]

市場で出回っている羽毛布団の品質は高級なものから粗悪なものまで沢山のあります。

その数ある羽毛布団の中から納得のできるあなただけの羽毛布団探しのヒントになれば幸いです。

目次

よくある羽毛布団の失敗

まずは、こういう羽毛布団は良くないものだと知っていただきたいので、失敗例からお伝えします。

先ほどもお伝えしましたが、市場ではまだまだ粗悪な羽毛布団も多いです。

品質の悪い商品をまず選択肢から外してしまいましょう。

中の羽毛の吹き出しが多い

生地の質が悪かったり、縫製が悪かったりすると、縫い目の間や生地の目の間から原毛が吹き出してしまうことがあります。

また、本来中には、ダウンやフェザーが使用されているのですが、ダウンの細かいファイバーが多く入っていると吹き出しやすくなります。

どんな生地を使っているか確認すれば大丈夫です。

詳しくは後でお伝えします。

暖かくない

中に入っている羽毛の割合(ダウンとフェザーの割合)が、良くないと保温性が低くなります。

一般的に、ダウンが〇〇%、フェザーが〇〇%などと表記されています。

できればダウンが90%以上の羽毛布団を選ぶと無難です。

また、価格は上がりますが余裕がある方は最高の95%ダウンを選ぶと後悔しません。

ちなみに100%ダウンのお布団はありません。ダウンのみを布団の中に詰めるのは難しいことです。

あとは、中の羽毛の鳥の種類によってもダウンの大きさに差が出るため、保温性にも差が出ます。

鳥の種類については、後でお話しします。

ニオイが気になる

動物のニオイが気になる場合は、羽毛の混合率をチェックしてみてください。

フェザーの割合が高いとニオイは多くなる傾向にあります。

フェザーの根元に鳥の油がついています。完全に取り除くことは難しいため、製品化されてもフェザーの割合が高いと、どうしてもニオイはします。

フェザーの割合が高いすぎる羽毛布団は避けましょう。

失敗のまとめ

ここまで読んでいただいて、お使いの羽毛布団が上記に当てはまる場合は、もしかしたら選び方をちょっと失敗している可能性があります。

次回買い換えるときは、前回の失敗を頭に入れてリベンジしてくださいね。

良い羽毛布団とは

では一体どのような羽毛布団を選ぶべきなのでしょうか。

快適な睡眠をとるためには、「保温性が高い」「通気性が良い」「軽い」羽毛布団を選んでいただくことをおすすめします。

この3つの特徴は羽毛布団の3つのスペックをみると大体わかります。

羽毛布団の選び方その1:生地

もちろん、中身の羽毛が重要ではあるのですが、寝心地を左右する大きなポイントは、生地です。

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。

しかし、睡眠に最適な寝床内環境と言われている温度33度、湿度50%に近づけるためには、布団の中の熱気を外に放出できなければなりません。

また、寝ている間に内臓を圧迫したり、血流を悪くしたりしないように、軽い生地を使用している羽毛布団をおすすめします。

今回は、市場でよく目にする「綿(コットン)」と「ポリエステル」の2種類について説明します。

綿(コットン)

通気性の良い生地として挙げられるのは綿などの天然繊維です。

通気性がいい反面、多少の吹き出しはあります。

また、薄くて軽い生地を使用している布団の方が、寝心地は良いです。

薄い生地は破けそうで心配と思われるかもしれませんが、実は割と丈夫なのです。

なぜなら、薄い生地には細い糸が使われています。細い糸で生地を作ると密な生地になります。

[say]開発者としての意見です。いかに利用される方に気持ちよく眠っていただけるかということを考えると、できる限り軽くしたいという気持ちで取り組んでいます。羽毛布団にとって軽さは重要なのです。[/say]

また綿100%だからと言って全ての綿がいいわけではありません。

中には布団全体に柄がプリントされている羽毛布団があります。

これには理由があります。先ほど綿の生地は中の羽毛が吹き出すとお伝えしましたが、プリントを施すことによってコーティングし、吹き出し防止の役割を果たしている場合があります。

この場合、吹き出しは抑えられますが、コーティングすることにより通気性が悪くなるため、ムレやすくなります。

ポリエステル

ポリエステルは通気性が悪いので、ムレやすい傾向にあります。

通気性が悪いならポリエステルは選びたくないと思われたかもしれませんが、いいところもあります。

ポリエステルの良いところは、価格が安い、軽い、吹き出しにくいということころです。

生地まとめ

それぞれ長所、短所ありますが、失敗しない羽毛布団選びとしては、無地の綿の生地を使用した羽毛布団を選ぶと無難です。

一般的に高級な羽毛布団にはポリエステル生地を使用していることは少なく、高品質な羽毛を使用している布団にはその特性を活かせる生地である綿やシルクを選ぶということです。

つまり、予算があって割と良い羽毛布団が欲しい場合は、綿の生地を使用している羽毛布団の中で比較すると選択肢がしぼられて選びやすくなります。

羽毛布団の選び方その2:羽毛

続いては羽毛布団の主役となる中身の羽毛についてお伝えします。

羽毛の種類

  • グース(ガチョウ)
  • ダック(アヒル)

大きく分けて、グースとダック2種類あると考えてください。

大まかな特徴としては、グース体の方が大きいゆえに、一つ一つの羽毛(ダウンボールと言います)の大きさが大きいため、保温性に優れています。

私の指で指している方がグースのダウンボールです。

開発者がおすすめする羽毛布団の上手な選び方【ポイント3つ】

また、グースのダウンボールの方に羽枝が多く、これも保温性が優れている理由です。

 

細かく分けてみると鳥の種類や産地によってダウンボールの大きさや保温性がこのなってきます。

一般的に寒い地域で育ったグースやダックのダウンボールは大きいと言われています。

 

ダックの中で保温性が高く高品質と言われているのが「アイダーダック」です。アイスランドに棲む国際保護鳥です。保護されているので捕獲することは禁止されています。ヒナが巣立った後に巣からひとつひとつ手で拾って採取するため、希少価値が高く価格は1枚200万円前後です。

絡みつく性質があり、保温性が抜群に良いです。

触った瞬間からじわじわと暖かく感じます。

開発者がおすすめする羽毛布団の上手な選び方【ポイント3つ】

グースの中ではポーランド産が高級だと言われています。

ホーランド産のグースの中でも北部で飼育されたグースの方が大きくて高品質です。

商品には産地は書いてありますが、北部で飼育されたグースかどうかは書いてありません。

知りたい場合は、お店のスタッフにきいてみましょう。

北部のグースを使用している場合、それを売りにしている為スタッフも知っています。

スタッフが分からないと答えたら、北部のグースではない可能性が高いです。

また4年以上飼育されているマザーグースを使用している場合はダウンボールが大きくより保温性に優れています。

羽毛の混合率

羽毛布団の中には、ダウンとフェザーが入っています。

ダウンはわた毛のようなふわふわした形をしています。

フェザーはいわゆる羽です。

この2つの割合も睡眠の質を決める大きなポイントとなっています。

ダウンの方がフェザーよりも軽く保温性が高いため、ダウンの割合が高ければ高いほど高品質といわれます。

できればダウンが90%以上の羽毛布団を選ぶと無難で後悔が少ないです。

羽毛の充填量(重さ)

販売されている羽毛布団を見てみると、いろいろな羽毛の重さの商品があります。

どれを選べば良いのか分からない場合、お住いの建物のタイプをひとつの目安に考えてください。

  • 戸建:800〜1,000g
  • マンション:600〜800g

ただし、これはダウンの割合が90%以上の羽毛布団の割合です。

フェザーが多くなると重くなる傾向にありますが、保温性はダウンに劣るので、同じ重さで比べると暖かくないと感じてしまいます。

 

300〜400gの肌掛け布団は、夏の間使用します。

エアコンをつけっぱなしで寝る方は、体を冷やしすぎないように肌掛け布団を使用することをおすすめします。

 

[memo title=”合掛け布団”]厚めの羽毛布団と薄めの羽毛布団2枚をセットにして使える「合掛け布団」は季節に応じて重さの違う羽毛布団を使い分けることができて便利です。

「合掛け布団」は便利な反面、デメリットもあります。

真冬は、この2枚の布団をくっつけて使用するわけですが、2枚の布団をかけているので、生地の量が2倍になります。

つまり重くなってしまうのです。

また、生地が2倍重なることから、通気性も1枚の布団と比べると悪いため、ムレやすくなります。

検討される場合は体感できるお店で実際に体の上にかけて重くないか、ムレにくそうな生地か触って確かめることをおすすめします。[/memo]

羽毛布団の選び方その3:縫製(縫い方)

羽毛布団の保温性が大事だとお話ししましたが、実は縫い方によってもこの保温性に差が出てきてしまいます。

1枚の羽毛布団というのは、ひとつの大きな袋に羽毛が入っているわけではなく、羽毛を全体的にバランスよく分散させるためにマス目が入っています。

縫い方によっては、このマス目から熱が逃げてしまいます。

生地の表側と裏側をそのまま縫ってしまうと、その縫い目の部分は生地2枚分の薄さになり、熱がすぐに逃げてしまいます。

マスとマスの間が立体キルトになっているものを選ぶと、高さが生まれるので熱が逃げにくいです。

また、縫い目が見えない方が羽毛が吹き出しにくくなります。

左は縫い目が見えません。

開発者がおすすめする羽毛布団の上手な選び方【ポイント3つ】

羽毛布団の選び方:まとめ

いかがでしたか。

羽毛布団を選ぶときは「保温性が高い」「通気性が良い」「軽い」というキーワードを思い出して選んでみてください。

この3つの特徴は、羽毛布団の下記の部分をみると大体わかります。

  • 生地
  • 羽毛(種類、混合率、重さ)
  • 縫製

 

結構難しいと思われる羽毛布団の選び方ですが、基本を知っていただくと選びやすくなります。

ぜひ羽毛布団を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

 

参考文献:

『改訂版・羽毛寝具要覧』(日本羽毛製品協同組合)

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この記事を書いた人

Weekend Photographer:
Sachiko Akimoto attended and graduated from Academy of Art University, San Francisco in 2006 with a degree in interior architecture and design. She has been a buyer of furniture for a retail store in Japan. In recent years, she has been focusing on taking pictures of architecture, interior design, and city scape with appling her knowledge.

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