汗をかく夏におすすめしたいテンセルという素材、耳にしたことはありますか。
まだあまり知られていない素材かもしれませんが、汗を吸収しやすく、バクテリアの繁殖がしにくいという特徴があるため、夏の衣類や寝具としておすすめの素材です。
最近サラッとした肌触りの洋服をショップで見た時、品質表示ラベルをチェックしたのですが「指定外繊維(テンセル)」と書かれていて、テンセルが含まれている生地でした。また、私が持っている洋服のブラウス2枚はテンセル混の生地でした。あまり知られていない素材ですが、私たちのまwりでは結構使われている素材なんですね。
では、身近になりつつある素材「テンセル」とは一体どんな素材なのでしょう。
テンセルの特徴を深く知ると、私みたいにテンセルの虜になってしまうかもしれません。
そして快眠のヒントが見つかるかもしれません。
テンセル™(TENCEL™)とは何?
テンセル(TM)とは、レーヨンの一種で化学繊維です。
しかし石油で作られる合成繊維とは違い、ユーカリを原料とした植物性由来の再生繊維のため、天然繊維に近い化学繊維と言われています。
オーストリアのレンチング社がテンセル(TM)繊維の世界製造特許を持っているため、商標登録をしています。
レンチング社が世界中の紡績工場に原料を提供し、テンセル(TM)の繊維が作られています。
テンセル™(TENCEL™)の特徴
① 吸放湿性の高さ
テンセル(TM)の一番の特徴はその 吸放湿性の高さです。
吸放湿性が高いと言われているコットンやウールよりも吸湿性に優れています。
コットンの3倍、ウールの2倍吸湿性があります。
私はテンセルのベッドパッドを使用しているのですが、洗濯すると水を吸ってすごく重くなるんです。
寝ている間もきっと汗をいっぱい吸収してくれているんだろうなと感じます。
②バクテリアの繁殖を抑制して清潔
吸湿性が高く、汗はすぐに繊維に吸収されます。繊維の表面に長く水分が溜まることがないので、バクテリアの繁殖を抑えてくれます。
また、カビの発生を抑えたり、ダニにも効果があります。
③エコフレンドリー
テンセル(MT)の原材料のユーカリは植林管理された森林区域から栽培されます。
成長が早いテンセルは、栽培して、新しく苗を植えてもまたすぐに成長します。
世界で最も環境にやさしい製法でつくられているため「完全生分解性繊維」と言われています。繊維を作る際はユーカリを溶剤で溶解し、紡出され流のですが、使用される溶剤は、99%以上回収し再利用されるため、環境への影響が最小限に抑えられます。 また、使用後の製品は生分解され、自然に戻ります。
出典元:レンチング社(LENZING)
④滑らかな肌触り
一度触っていただくとすぐに分かる滑らかな肌触りですが、繊維を見ていただくとその理由に納得。
左からウール、コットン、テンセルの順に繊維を拡大した画像です。
また、繊維が滑らかなので、生地表面にもとろみのある光沢感があります。
最後に
テンセル(MT)のこと、少しわかっていただけましたでしょうか。
実際に生地やテンセル(MT)わたを触ってみるとさらに魅了されると思います。
吸湿性、放湿性に優れたテンセル(MT)は、寝具、寝装品にも使用されています。
モイスチャーマネジメントに優れているので、寝床内(お布団の中)の湿度を調節してくれます。
テンセル(MT)を使用したベッドパッドやブランケットを使用してみてください。