シーツ、掛布団カバー、枕カバーなどの寝具の選び方

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寝具の中でも今回は、シーツ、掛け布団カバー、枕カバーの選び方をお話しします。

sachiko

こんにちはインテリアコーディネーターの秋元佐知子です。
今回は快適な睡眠を得るための寝具の選び方をお話しします。

この記事はインテリアコーディネーターの秋元佐知子が書いています。前職の家具屋さんでは、寝具、寝装品の商品開発、バイヤーをしていました。「眠りに関して」、「寝具の素材に関して」のこだわりが強いです。

シーツや布団カバー、枕カバーを選ぶとき、見た目や価格で選んでいませんか?

カバー類を総称してカバーリングと呼びます。そして、このカバーリングの選び方で、睡眠の質が大きく変わります。

1日8時間睡眠だとすると、人生の約1/3はベッドの上で過ごすことになります。そう考えると、寝具は適当なものでは無い方がいいですよね。快適に過ごせるものを選びたいと思いませんか。なので、買い替える時は素材に注意して買い替えることをおすすめします

まずは、カバーリングの役割を知っていただくと、素材を選びやすくなります。

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シーツ、掛け布団カバー、枕カバーなどのカバーリングの役割

寝具シーツの選び方

私たちは、寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。お布団の中(寝床内といいます)の温度を33度に保つことが良いとされています。また、湿度を50〜60%に保つと快適な睡眠がとれると言われています。

掛け布団やマットレス、枕を汚れから守る

掛け布団やマットレス、枕をそのまま使うと、寝ている間にかいた汗がついて、汚れや匂い、カビなどの痛みの原因になります。

大切な寝具を長く大切に使えるようにしたいですよね。なので、しっかりとカバーをつけて使用することをおすすめします。

寝床内の環境を整える

私たちの体に直接触れるカバーリングは、寝床内の湿度をコントロールして環境を整えてくれます。そのためにも素材選びがとても重要になってきます。

汗を吸いやすく乾きやすい、吸湿性、発散性の良い素材を選ぶと年間を通して、特に夏は快適な睡眠をとることができます。

シーツの役割

汗の約70%は体の下に敷いてあるものへ吸収されます。マットレスの上に敷いているベッドパッドがこの汗を吸う役割をしてくれます。

つまり、シーツがこのベッドパッドの役割を邪魔してしまうと、かいた汗が寝床内に溜まって不快に感じます。この時「寝苦しい」状態になっています。

吸湿発散性が良い素材、夏は速乾性がある素材を使用すると快適な眠りにつけるということです。

掛布団カバーの役割

汗の約30%は掛布団に吸収されます。

羽毛布団には高い吸湿発散の作用がありますが、掛布団カバーの素材が吸湿発散性のないものだと、この羽毛布団の役割を十分に発揮することができないのです。

シーツ、掛け布団カバー、枕カバーなどのカバーリング寝具を素材別の選び方

寝具シーツの選び方

今までの内容で快眠には寝床内の環境を理想に保つことが重要だということがお分りいただけたと思います。なので、実際に購入するときは肌触りを確認していただくことが大切です。今回は、シーツ、掛け布団カバー、枕カバーなどのカバーリング寝具の選び方を素材別にお話しします。

まずは、素材に関してですが、一般的に天然素材の方が化学素材よりも吸湿発散性に優れているといわれています。

  • 天然繊維:コットンやリネンなど
  • 化学繊維:ポリエステルやアクリル、ナイロンなど

一般的に販売されているカバーリング類の素材は、4種類あります。

カバーリングの素材4種類

価格帯が高い順に

  • リネン
  • テンセル、モダールなどの再生繊維
  • 綿
  • ポリエステル

リネン

リネンは吸湿性、発散性に優れていて、触るシャリッと感があるため、夏に好まれます。

実際は、冬に使えば保温性もあるので、年間を通しておすすめの素材なのです。また、洗濯をすると乾きやすいことから、洗濯を頻繁にしたい人におすすめです。独特な肌触りのため、まだ購入されたことが無いかたは、実際に触ってみるのがおすすめです。ちなみに、私は年間を通してリネンを使用する率が高いです。価格は比較的、高めの設定です。

テンセル、モダールなどの再生繊維

最近、天然繊維を溶解して再紡糸して作られる再生繊維が注目されています。例えば、ユーカリを原料とするテンセルやブナを原料とするモダールなどがよく使われています。吸湿性、発散性が良いのが特徴です。また、糸の繊維の中に空洞がある中空糸を使用しているので、洗濯した場合は、水を含むと重くなり、リネンや綿と比べると乾くのに時間がかかります。そして、なんと言っても繊維が柔らかく、とろみのある肌触りが特徴的です。

綿

吸湿性に優れますが、発散性が低く、速乾性がないため、汗を吸収したら、乾きにくいことがあります。肌触りが良く、天然繊維ということで素材にこだわりたいかたにはおすすめです。

ポリエステル

吸湿性はあまりありません。価格は他の素材と比べるとお手頃ですが、カバーリングにはあまりおすすめしません。乾きやすいため、毎日洗濯したい人には少しポリエステル混の生地がおすすめです。

注意点:シーツ、掛け布団カバー、枕カバーなどのカバーリング寝具の選び方

寝具シーツの選び方

マットレスや枕、掛布団の機能を最大限に引き出すには、カバーリングの素材にこだわって選んでいただくことが重要です。例えば、綿100%だから良いと思って購入したら、肌触りがゴワゴワしていた、すぐに毛玉ができるというケースもあります。実際に触っていただくと良いですが、ECサイトや通販で購入される場合は、生地の織り方や、糸に関しての説明を参考にしていただくことをおすすめします。

  • エジプト超長綿など糸の繊維が長いとより滑らかな肌触りになります。
  • サテン織という織り方も平織よりも肌触りは滑らかです。

他にも細かくみていくと、糸の太さを表す「番手」や糸の密度を表す「打込み本数」など様々な要素がありますが、今度詳しく説明させていただきたいと思います。

また、伸縮性のあるニット素材のシーツもあります。柔らかいマットレスにフィットしやすいため、おすすめです。

しかし、安価なニット素材は毛玉ができやすいため、睡眠の妨げになる毛玉ができにくいものを選ぶことをおすすめします。なので、店員さんに毛玉ができにくいかどうか確認することをおすすめします。

まとめ:シーツ、掛け布団カバー、枕カバーなどのカバーリング寝具を素材別の選び方

今回お伝えした素材の順番におすすめになりますが、ご予算や実際の寝心地も重要ですよね。なので、購入の際は、実際横になって試せるお店で試してからご購入いただくことをおすすめします。

いかがでしたか、あなたにとって最適なカバーリングを選んで、快眠を手に入れてみてください。

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この記事を書いた人

sachiko.aのアバター sachiko.a インテリアコーディネーター

高校を卒業後、アメリカの大学University of Missouri, Columbia(ミズーリ州立大学コロンビア校)で建築デザインの基礎を学んだ後、 Academy of Art University(アカデミーオブアートユニバーシティ) にてインテリアデザインを専攻。帰国後は、リフォーム会社のコーディネーター、家具販売会社のインテリアアドバイザー、商品開発、バイヤーなどを経て、2022年フリーランスのインテリアコーディネーターとして活動を開始。住空間が人の心に大きな影響を与えるということに気づき、心と体が喜ぶインテリアデザイン・コーディネートを提案している。同世代の働く女性がより自分らしく輝き、活躍し、自分の人生を生きることを応援している。

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