ベッドパッド 寝具の選び方

ベッドパッド 寝具の選び方

寝具の中でも今回はベッドパッドの選び方をお話しします。

sachiko

マットレスの上にベッドパッドを敷かないでそのままシーツを敷いているかた、いませんか?ベッドパッドを1枚間に敷くだけで、睡眠の質が劇的に変わります。

この記事はインテリアコーディネーターの秋元佐知子が書いています。前職の家具屋さんでは、寝具、寝装品の商品開発、バイヤーをしていました。「眠りに関して」、「寝具の素材に関して」のこだわりが強いです。

ベッドパッドを買おうと思って、インターネットや家具屋さんでみても、いろいろな種類があります。

実はベッドパッドを選ぶ基準は、その「素材」です。そして、現在さまざまな素材のベッドパッドが販売されています。その中で、どの素材がご自身に合っているのか、素材ごとにお話しします。でも、まずはベッドパッドの役割を知っていただくことが大切です。

ベッドパッドの役割が分からないと、その重要性が分かりません。その結果、安いものを購入してしまうというのがよくあるパターンです。そして、素材選びをしやすくなるポイントにもなるので、役割からお話しします。

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ベッドパッドの役割 (寝具の選び方)

ベッドパッドはマットレスを守

まず、ベッドパッドは、マットレスとシーツの間に敷きます。洗えないマットレスを汗から守って長く使えるようにするためにもベッドパッドはとても重要な役割を果たしてくれます。

私たちは眠っている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。なので、マットレスの上にシーツだけを敷いて寝てしまうと、マットレスが汗を吸うことになります。

マットレスの表面は化学繊維の生地でその下はウレタンという構造になっています。そのため、繊維自体は汗を吸ってくれないのです。繊維と繊維の間にとどまりきれなくなった汗は繊維の間を通り抜けてしまいます。

その結果、コイルやスプリングが錆びてしまうことがあります。そして、マットレスやベッドフレーム、床にカビが生えてしまったりと、衛生面でも良く無いです。

ベッドパッドの選び方によって睡眠の質が変わる

ベッドパッドを敷かずにシーツだけを敷いて寝ると、蒸れて背中が熱くなります。

布団の中のことを寝床内と言います。そして、その寝床内の湿度が高くなり、快眠できる湿度である50〜60%を超えてしまうと、寝苦しく感じます。

寝ている間にかく汗を吸って、寝床内の湿度を低く保ってくれるベッドパッド。快眠には必要なアイテムです。良心的なマットレス販売店や家具屋さんに行くと必ずベットパッドを紹介してもらえます。

逆に、ベッドパッドを紹介しないお店でマットレスを購入するのは、あまりおすすめできません。なぜなら、販売が目的になっていてお客様の睡眠に寄り添っていない場合があるからです。そして、ご予算内でできるだけ高いマットレスを買ってもらいたいという意図があるかもしれません。マットレスや、寝具、寝装品は睡眠や、健康を左右する大切なアイテムです。しっかりと、あなたの睡眠に向き合ってくれるアドバイザーがいるお店で選びましょう。

ベッドパッドの素材 (寝具の選び方)

今回は、ベッドパッドの素材としてよく使用される5つの素材別にお話しします。

ベッドパッドの素材5つ

価格帯が高い順に並べています。

  • ウール
  • リネン
  • テンセルなどの再生繊維
  • 綿
  • ポリエステル

ベッドパッドの素材:ウール

ウールは吸湿性、発散性ともに優れています。ウールというとセーターを連想するので冬の素材と思われるかたが多いですよね。でも、ベッドパッドの用途では夏にも適した素材です。繊維の形状からふっくらしています。価格は高めです。

ベッドパッドの素材:リネン

吸湿性、発散性は、ウールには劣るものの、綿の4倍となります。しかし、ふっくらした繊維では、ないため、ウールと比べると、横になった時のふんわり感は感じられません。価格は比較的、高めの設定です。

ベッドパッドの素材:テンセルなどの再生繊維

最近、天然繊維を溶解して再紡糸して作られる再生繊維が注目されています。ユーカリを原料とするテンセルやブナを原料とするモダールなどがよく使われています。吸湿性、発散性が良いのが特徴です。糸の繊維の中に空洞がある中空糸を使用しているので、洗濯した場合は、水を含むと重くなり、乾くのに時間がかかります。繊維が柔らかく、ふっくら感は無いですが、寝心地は良いです。価格は比較的高めです。

ベッドパッドの素材:綿

吸湿性に優れますが、発散性が低く、速乾性がないため、汗を吸収したら、違和感を感じます。快眠の観点からはあまりおすすめしませんが、価格がお手頃で、天然繊維にこだわりたいかたにはおすすめです。

ベッドパッドの素材:ポリエステル

吸湿性はあまりありません。かいた汗をマットレスに浸透しないように、繊維と繊維の間に汗を保ってくれます。繊維が汗を吸い込みにくい分、速乾性があります。ダニアレルギーがあるかたや、毎日洗濯して、清潔に保ちたいかたにおすすめです。価格は他の素材と比べるとお手頃です。

ベッドパッド 寝具の選び方 まとめ

今お伝えした素材の順番におすすめになります。でも、ご予算や実際の寝心地、相性も重要ですよね。なので、購入の際は、実際横になって試せるお店で試してからご購入いただくことをおすすめします。

マットレスと一緒に購入される場合は、マットレスとの相性もあるので、実際に組み合わせて横になってみましょう。または、ベッドパッドのみ購入される場合は、今使っているマットレスと似ている寝心地のマットレスの上に敷いて試してみましょう。

ご自身にとって最適なベッドパッドを選んで、快眠を手に入れてみてください。

ベッドパッド 寝具の選び方

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この記事を書いた人

sachiko.aのアバター sachiko.a インテリアコーディネーター

高校を卒業後、アメリカの大学University of Missouri, Columbia(ミズーリ州立大学コロンビア校)で建築デザインの基礎を学んだ後、 Academy of Art University(アカデミーオブアートユニバーシティ) にてインテリアデザインを専攻。帰国後は、リフォーム会社のコーディネーター、家具販売会社のインテリアアドバイザー、商品開発、バイヤーなどを経て、2022年フリーランスのインテリアコーディネーターとして活動を開始。住空間が人の心に大きな影響を与えるということに気づき、心と体が喜ぶインテリアデザイン・コーディネートを提案している。同世代の働く女性がより自分らしく輝き、活躍し、自分の人生を生きることを応援している。

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